出典:DOREY-MONETTE IND. INC. Barbell 2.0
今回の内容は完全に私の備忘録です。(笑)
バーベル・ベンチプレスは基本種目であり、人気種目です。
ボディメイクにおいてバーベル・ベンチプレスのうま味は、下ろす動作とボトム位の刺激だと思っています。
大胸筋が伸びた位置で高負荷がかかるからです。ベンチプレスは大胸筋に高重量で伸張刺激を与える種目として優れていると思います。
一方、挙げる動作をみてみると、バーベル・ベンチプレスは動作中に手幅が変わらないので大胸筋の短縮側の可動域が狭く、大胸筋をしっかり縮ませる事ができません。ですので、短縮刺激の面では「惜しい」んです。
この「惜しい」部分を補ったバーベルがあるんです。
【広告】
Dorey Monette Industries Inc.製『バーベル2.0』
これです。↓
出典:Strong Theory Systems ( a Dorey-Monette Ind. Inc. product)チャンネル barbell2.com purchase
スライドするハンドルがバーベルに装着されていて、ダンベル・プレスの様にプレス動作に応じて手幅を変える事ができます。
出典:Strong Theory Systems ( a Dorey-Monette Ind. Inc. product)チャンネル barbell2.com purchase
『バーベル2.0』の良いところ
実際に使ってはいないので実感をもって言えませんが、メリットはあると考えていて私にとって興味深いツールなんです。
良いと思う点を通常バーベルやダンベルと比較してダラダラと書いていきます(笑)。
通常バーベルとの比較
手幅が可変なので、バーベル・ベンチプレスで大胸筋をしっかり絞り込むことができます。これは、通常のバーベルではできません。
この製品を使用していませんが、同様なスライドするハンドルを持つバーベルを試作してベンチプレスを行った筋電図研究があります。Melaniさん達の研究です。
この研究によると、通常のバーベルと比較して大胸筋の筋電図結果は、有意に19.5%増加しています。実際に筋肥大の結果に差がでるかまでは調べられていませんが、非常に興味深い結果です。
動画をみると、やはり通常バーベルよりは使用重量が減るでしょうが、少ない使用重量で大胸筋の筋活動を増加できそうなので、その点も良いです。
しかし、ベンチプレスで伸張刺激を重視する場合は、通常バーベルを使用して高重量で大胸筋を伸張させた方が良い気がします。
ですので、スライドハンドル付きバーベルで行なうベンチプレスは、短縮刺激重視の種目とわりきって使い分けるのも1つの考え方だと思います。
ダンベルとの比較
上記の研究でダンベル・プレスとの比較はされていませんが、一見してダンベル・プレスより良いと思われる点があります。↓
ダンベルより安定している
肩関節の水平屈曲に摩擦で負荷がけ可
肩関節の水平屈曲にチューブで負荷がけ可
(1)ダンベルより安定している
通常のバーベルにも言える事ですが、ダンベルより安定したウェイトなので使用重量の面ではダンベル・プレスより重いものが扱えるはずです。
(2)肩関節の水平屈曲に摩擦で負荷がけ可
このスライドハンドル付きバーベルは、スライドの際に機械的摩擦が必ず生じます。この摩擦がハンドルをスライドさせる動作、すなわち大胸筋を絞り込む動作(=肩関節の水平屈曲)に対して負荷になるはずです。
どの程度の摩擦力になるかや摩擦のかかり方などが未知なんで、負荷としてイマイチな可能性もあります(笑)。少なくとも、ダンベル・プレスでは摩擦がありません。
(3)肩関節の水平屈曲にチューブで負荷がけ可
ダンベル・プレスはご存知のとおり、大胸筋を絞り込んだ動作ができます。
ダンベル・プレスのトップ位は、この動作の中で最も大胸筋を絞り込んだ状態(=最も大胸筋を短縮させた状態)になります。
出典:Mike Thurstonチャンネル How To Dumbbell Bench Press & Improve Chest Activation
そうなんですけど、トップ位では物理的に大胸筋の負荷は抜けてしまいます。
なぜなら、ボトム位と比較してトップ位では負荷(ダンベル)の重心が肩関節に近づくので、負荷のモーメントアーム(外的モーメントアーム)が小さくなるからです。
(しかもトップ位はボトム位と比較して、大胸筋の停止部と肩関節の距離(内部モーメントアーム)が大きくなるので、大胸筋の力発揮は少なくて済みます。)
ボトム位
(しかも、大胸筋停止部と肩関節の距離(内部モーメントアーム)が小さいので大胸筋は大きな力発揮をする必要がある)
出典:mountaindog1チャンネル Exercise Index - Slight Decline Dumbbell Press
トップ位
(しかも、大胸筋停止部と肩関節の距離(内部モーメントアーム)が大きいので大胸筋は小さな力発揮で済みます)
出典:mountaindog1チャンネル Exercise Index - Slight Decline Dumbbell Press
ですので、ダンベル・プレスのトップ位はしっかり大胸筋が短縮しますが、負荷抜けの状態になります。誰もが経験していると思いますが、ダンベル・プレスのトップ位では物理的に負荷が抜ける分、しっかりと自ら大胸筋にギュッと力を入れて収縮させていると思います。
お気づきの方もいらっしゃると思います。そうです、このトップ位での物理的負荷抜けはダンベルだけでなく、今回紹介しているスライドハンドル付きバーベルでも同じことです。
ですが、スライドハンドル付きバーベルだとチューブを組み合わせる事で、トップ位の負荷抜けを改善できます。
具体的にどうやってチューブと組み合わせるかですが、スライドハンドル付きバーベルのプレート荷重部のストッパーと手首をチューブで連結すればよいです。実際の写真はないですが、イメージはこんな感じです。↓
出典:Strong Theory Systems ( a Dorey-Monette Ind. Inc. product)チャンネル barbell2.com purchase
こうする事でトップ位での負荷抜けが防止できます。防止どころか、かなり強い刺激をトップ位(=大胸筋の短縮位)で入れる事ができます。
また、これはトップ位だけではありません。(2)の摩擦がイマイチだった場合でもチューブによって大胸筋を絞り込む動作(=肩関節の水平屈曲)に対してしっかり負荷かをかける事ができますし、その負荷調整もチューブですから容易にできます。チューブ自体の強度を変えたり、複数のチューブを使用したりする事で簡単に調整可能です。
このチューブとの組み合わせはダンベルではできませんし、通常バーベルでは動作中に手幅が変えれないので機能しません。スライドハンドル付きバーベルだからこその利点です。
ちなみにですが、通常バーベルとチューブを組み合わせて、可動域は狭いですが大胸筋を絞り込む動作に対して負荷がけする行い方を過去に記事にしています。↓
続きを見る
【筋トレ】大胸筋の短縮を強めるバーベル・ベンチプレスのバリエーション
他種目で使用するのもアリ
ベンチプレスだけでなく、ショルダープレス、アップライトロー、ベントロー、バーベルカール等々、他種目に使用する事でも利点がありそうです。
ショルダープレス
チューブとの組み合わせもアリ。(プレート荷重部のストッパーと手首)
出典:Strong Theory Systems ( a Dorey-Monette Ind. Inc. product)チャンネル jordy stb demo
プッシュアップ
チューブとの組み合わせもアリ。(プレート荷重部のストッパーと手首)
出典:Strong Theory Systems ( a Dorey-Monette Ind. Inc. product)チャンネル Base pushup video
ベントロー
チューブとの組み合わせもアリ。(両手首や両肘)
出典:Strong Theory Systems ( a Dorey-Monette Ind. Inc. product)チャンネル bent over row handle demo
以上です。
耐久性や動作性(ぎこちなさの有無)、使い心地など気になる点も含めて使用してみたいツールです。
外国製ですが国内アマゾンでも購入可能ですね。
メーカー直購入はこのサイトから。
※2022年6月7日追記
他社製(ドイツ)もでてきました。
出典:squeezebar.germanyチャンネル Squeezebar Bankdrücken - Richtige Technik & Ausführung!
パーソナルトレーニングのお問い合わせはこちらから
札幌パーソナルトレーニングZeal-K
札幌パーソナルトレーニングZeal-K
facebook https://www.facebook.com/ZealKenta/
【広告】