これまで数多くのチェストプレス・マシンを行なってきました。その中で印象に残っているマシンがあります。それはテクノジム製のチェストプレスマシンです。↓
出典:Lyme Bay Fitnessチャンネル Technogym Chest Press
このマシンに初めて出会ったのは、かれこれ13年前、神奈川県のティップネス藤沢店でした。
出会ってから今までで、このマシンが印象に残っている理由は、他のマシンと比較して絞り込みがより意識できるからです。絞り込みが強く意識できるのは、このマシンのプレス軌道が外から内への回転軌道だからです。
多くのチェストプレスマシンは、上下方向の回転軌道になっています。(それでも少し絞り込めるのは、回転軸が内向きに傾いているから)
この様に、テクノジム製のチェストプレスマシンは他社製と異なり、キラリと目立つ良さを持っているのですが、私がお世話になっているジムに無いんです。何かで代用できないかなと思い行い始めたものが本日紹介する種目です。
先に書いたとおり、ポイントは『外から内への回転軌道』なので、これを持っていて、且つ多くのジムにあるフライマシンで代用しました。フライマシンは皆様ご存知だと思います。これです。↓
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出典:Hunter Labradaチャンネル Push Day | Hunter Labrada
フライマシンで代用することでしっかり絞り込め、かつトップ位でも負荷が抜けないプレス動作が実現できます。
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フライマシン・Chestチェストプレス
最初に言っておきますが、この種目は、体格によってできない場合もあります。
こんな感じです。↓
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詳細です。↓
【セッティング】
以下のセッティングにより、フライとプレスの中間的な動作になります。
サポータ
バランスボール直径55cmを活用。
マシンシートを最上にしてボールを配置。
可動域設定
ペックフライ側の最小可動域に設定。
ハンドルの取り付け
- ケーブル用ハンドルを使用。
- フライマシンハンドルにケーブル用ハンドルを掛ける。
- ケーブル用ハンドルのか掛け位置保持でFAT GRIPZエクストリームを活用。
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<セッティング完了>
【動作】
開始姿勢
- 掛けたケーブル用ハンドルを握り、バランスボールを背もたれにして胸を張る。
- とりあえず、ボトム位の位置がシーテッド・Chestプレスやベンチプレスのそれと同位置になる様に、膝を曲げて高さを調整する。
- 実際にプレス動作を反復して、肩の違和感が無いか、胸への刺激が全体的に入るか等を確認し、要すれば膝の曲げ具合を再調整して高さを決定する。
プレス動作
- ボトムで大胸筋に負荷を乗せたところから、一気に力強く絞り込んでプレスする。
- トップ位で1~2秒力を入れ続ける。
- トップ位でも負荷が抜けないので、大胸筋の短縮を各反復で感じとる。(ギュッと固まる感覚。)
戻し動作
- 等速3秒程度で戻す。
- ボトム位で1~2秒保持。
- ボトム位の負荷もしっかり入るので、大胸筋の伸張を各反復で感じとる。(ピーンと伸びて張る感覚。)
この種目の良いところ
『他チェストプレスマシン』、『スミスマシン・チェストプレス』、『フリーウェイト・ベンチプレス』、『ケーブルマシン・チェストプレス』と比較して、今回の種目はフライとプレスの中間的な動作なので、しっかり絞り込めるプレスができます。
加えて、プレスのトップ位で負荷が抜けません。
これらの良い点は、マシン軌道が外から内への回転軌道であることと、トップ位の負荷モーメントアーム長さが大きいことに起因しています。
もちろん、今回の種目はボトム位でも良い刺激が入ります。
これに関しては、『他チェストプレスマシン』、『スミスマシン・チェストプレス』、『フリーウェイト・ベンチプレス』、『ケーブルマシン・チェストプレス』でも同様なので特筆に値しないですが。
実施バリエーション:デクラインで行なう
背もたれとしてセットしたバランスボールに寝そべる様に体をあずけることで、デクライン・チェストプレスができます。↓
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前項で示した良いところそのままなので、しっかり絞り込みができ、トップ位で負荷が抜けないデクライン・チェストプレスができます。
デクライン角度は、バランスボールを乗せているシートの高さと寝そべり具合によって調整できます。
以上です。チェストプレスのバリエーションとして使えます。
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