中臀筋。お尻の上外側にある筋肉です。↓
大臀筋だけでなく中臀筋も美尻づくりに欠かせません。
中臀筋のエクササイズは数多くありますが、
なんか、
単関節系のチマチマした種目や
姿勢維持系のアイソメトリクスなど、
中臀筋の短縮、パンプが得やすい種目は
多いですが、強い負荷で伸張させる種目は
少ないです。
下半身の代表的な種目も見てみますと、
LeeさんとParkさんの研究が示すとおり、
お尻のエース的な種目『ヒップスラスト』で
脚の開き具合、膝の曲げ具合を調整する事で
中臀筋の活動を増す事ができますが、
ヒップスラストは元々、
伸張刺激が得にくい構造ですし、
下半身の筋群をしっかり鍛える事ができる
スクワットも、中臀筋の活動は多くありません。
(Liさん達の研究)
ですが、本日紹介する種目『ドロップ・ランジ』
を行う事で、中臀筋にしっかりと
伸張刺激が入ります。
美尻づくりの参考に紹介します。
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ドッロップ・ランジ
行い方
参考動画です。
出典:KILO Strength Societyチャンネル Drop Lunge
前に出して着地した脚側の中殿筋に効かせます。
(上の動画では、右の中臀筋に効きます。)
動画のように、左右交互に行わず、
片側ずつ行う事をオススメします。
ポイントは以下になります。
開始
ステップ台などを利用して床より高い位置に立つ。
自分の脚の長さほど前方の着地を目指して、落下するように片脚を前に出す。
台の高さが増すと強度が強くなります。
筋力レベルがまだ低い方は、
床で行ってもかまいません。
着地
着地がこのエクササイズの要です。
出典:Strength Sensei Legacyチャンネル Coach Charles R Poliquin's Glute Training - Drop Lunges
着地の際に、姿勢を崩さずに落下する体を中殿筋で受け止める(ブレーキ)。
この受け止めは、しっかり深く体を沈めて行う。
(少なくとも前に出した脚のももが床と平行になるまで、又はそれより深くなるまで沈める)
着地時の重心は踵寄り。足指側にしすぎない。
上体は立てておく。
落下する体は、
重力や前方に踏み出した勢いによって
加速されています。(=勢いがついている)
加速された体は、
その体重より大きい負荷となり、これを
左右非対称の不安定な姿勢のまま
着地時に止めるので、
前に出した脚側の中臀筋が
ブレーキとして強く働きます。
(伸張性収縮する)
これにより、
筋肥大要因の1つ『筋損傷』しうる
強い伸張刺激を得る事ができます。
もちろん、
中殿筋以外の筋肉(大腿四頭筋など)も
ブレーキとして働きますが、
意識は中臀筋にむけ、
『中臀筋で受け止める』ことに集中して
行って下さい。
開始姿勢に戻る
力強く瞬発的に、後方に蹴って戻ります。
加重の仕方
より高い位置で行う事で負荷が増しますが、
限界があります。なので、
ダンベルで負荷を増します。
中・上級者の方にとって、
自体重だけで行うのは物足りないですしね。
加速された(勢いがついた)体重+ダンベル重量
は強烈な負荷になります。
両腕にダンベルを持って行うのも良いですが、
中臀筋は、片脚立ちなどのように
片側に偏った負荷がけに反応するので、
片方の腕で負荷を持ちます。
(例えば、両手でそれぞれ5kgのダンベルを持つのでは無く、10kgのダンベルを片手だけで持つ。)
どちらの腕でダンベルを持った方が良いのか?
前に出す脚(鍛える側の中臀筋)と
対側の腕でダンベルを持つ事で、
中臀筋の活動を増加できます。
この研究によると、ウォーキングランジ中の
中臀筋の活動は、ダンベルを対側で持った方が
同側で持つ場合より有意に活発になっています。
出典:Stastnyら著『Does the Dumbbell-Carrying Position Change the Muscle Activity in Split Squats and Walking Lunges?』
ということで、
前に出す脚と反対側の腕にダンベルを持って
ドロップ・ランジを行う事をオススメします。
どの程度のダンベル重量で行うかですが、
6~10RMの重量が良いです。
(6~10回しかできない中~高重量)
この種目は強い伸張刺激を
入れる事が目的なので、
積極的に高重量が扱えるように取り組みます。
事前に中臀筋を活性化してから行う
過去記事で書いたとおり、
メインの種目の前に
アクチベーション種目を
行う事で、メイン種目の筋活動が
増加できます。
続きを見る
【筋トレ】アクチベーションエクササイズについて
なので今回の場合も、直前に
アクチベーション種目を行うことで
ドロップ・ランジ実施中の中臀筋活動を増やし
より中臀筋を意識してできるように
取り組む事もオススメします。
いくつか例を示します。↓
パターン1
アクチベーション種目
『ケーブル・ヒップアブダクション』
↓休まず直ぐに
メイン種目
『ドロップ・ランジ』
パターン2
アクチベーション種目
『サイドライイング・ヒップアブダクション』
↓休まず直ぐに
メイン種目
『ドロップ・ランジ』
パターン3
アクチベーション種目
『相撲ウォーク』
※『相撲ウォーク』の詳細はこの過去記事で。↓
続きを見る
【筋トレ】相撲ウォークを効果的に行おう!:お尻の中臀筋エクササイズ
↓休まず直ぐに
メイン種目
『ドロップ・ランジ』
以上、
お尻づくりの参考になれば嬉しいです!
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