ベンチプレス。非常に人気があります。
ベンチで高重量を挙げる!
男のロマンかもしれません。笑
私もそうでした。
挙上重量にこだわり、胸を発達させようと、
躍起になって取り組んでいた時期があります。
派手に潰れて、恥ずかしい思いを何度もしてますね。笑
そんなだった私も、筋肥大の要因は高重量だけでは無い事を知るにつれて、
胸筋を発達させる種目として
ベンチプレスの実施バリエーションを増やし、現在に至ります。
本日は、その中の1つをご紹介したいと思います。
伝えたい要点
- ベンチプレスのバリエーションの1つをご紹介。やり方は下記。
- ・反復がボトム→トップ→ボトム→で1回
- ・ボトムで少し静止してから挙げる
- ・トップ位置で肘を伸ばしきらない
- このメリットは、筋肥大要因のメカニカルテンション、代謝ストレス、筋肉内低酸素状態がバランスよく得られること。
- また、大胸筋の緊張時間が長いので、ベンチプレスが効きづらい・感じにくい方に有効かもしれません。
(たぶん)これが通常のベンチプレス
人それぞれやり方がありますので、一概には言えませんが、
普段、現場で見ていて、多く行われているベンチプレスは、
次の動画のようなスタイルだと思います。
<通常のベンチプレス>
出典:Buff Dudesチャンネル How to Perform Bench Press - Tutorial & Proper Form
今回、私が言う『通常のベンチプレス』とは、
この動画のように、
反復がトップ(肘を伸ばしきった位置)→ボトム→トップ→少し静止で1回
ボトムで静止せず直ぐ挙げる
で行う事です。まったく悪くありません。
このやり方は、高重量のウェイトを反復するのに適しています。
なぜなら、大胸筋の負荷が抜けるタイミング、楽になるタイミングが
ポツポツあるからです。
チョット解説です。
『反復がトップ(肘を伸ばしきる)→ボトム→トップ→少し静止で1回』
大胸筋にとって、
ベンチプレスのトップ位置は物理的に楽であり、
上腕三頭筋が強く働くポジションです。
通常のベンチプレスの反復は、この楽な位置(トップ)にいる機会が多い。
しかもその位置で静止するので小休止になる。
なので、大胸筋、チョイ休める。
『ボトムで静止せず直ぐ挙げる』
若干の無意識の反動がおきる(伸張反射)ので、
少し勢いがついて挙げやすくなる。
なので大胸筋、チョイと楽。
もう一度言いますが、悪いわけではないです。
ポツポツ負荷が抜ける、休める、反動が生じるから高重量を反復できるのです。
これによって、断続的だけど、
筋肉に強いテンションを与えることができるのです。
このやり方を逆にしてみる
ベンチプレスのバリエーションとして、
次のように、通常と逆のやり方でやってみます。
反復がボトム→トップ(肘を伸ばしきった位置)→ボトム→で1回
ボトムで少し静止してから挙げる
『反復がボトム→トップ(肘を伸ばしきった位置)→ボトム→で1回』
大胸筋にとって、
ベンチプレスのボトム位置は物理的に
大きな負荷がかかるポジションであり、
上腕三頭筋の関与はトップ位置より比較的少ない。
通常とは逆のベンチプレスの反復は、
この負荷がかかる位置にいる機会が多い。
なので、大胸筋、テンションがかかりキツイ。
『ボトムで少し静止してから挙げる』
大胸筋にとってきついボトムで静止するので
テンションがかかる時間が長くなります。
さらに、
静止することで、無意識の反動(伸張反射)がおきないので、
勢いがつかず、しっかり力を発揮し続けて挙げることになる。
なので、大胸筋にテンションがかかる時間が
さらに増します。
このように、
ベンチプレスのやり方を通常の逆で行う事で
大胸筋の緊張時間が長くなります。
さらにここで、
『トップで肘を伸ばしきらない』を加えると
さらに緊張時間を長くすることができます。
また、『トップで肘を伸ばしきらない』ことは
肩が前に出ること、肩甲骨が開くことを防いでくれます。
これもまた、
大胸筋にテンションをかけ続ける事に役立ちます。
まとめますと、
反復がボトム→トップ→ボトム→で1回
ボトムで少し静止してから挙げる
トップ位置で肘を伸ばしきらない
でベンチプレスを行いますと、
大胸筋に負荷が乗り続け、常に力を発揮し続けるので
休めません。
なので、高重量の反復には不利ですが、
大胸筋の緊張時間を増やすのに適したやり方となります。
この動画(3:00~3:27)が、良い実施例ですね。
出典:mountaindog1チャンネル My Top 5 favorite upper body exercises
このやり方、筋肥大にどう有効なのか?
このベンチプレスのやり方で、
筋肥大の要因の
メカニカルテンション(筋肉に強い張力を発生させる)と
代謝ストレス(乳酸や水素イオンなどの代謝産物の蓄積)
がバランスよく得られます。
また、
大胸筋の緊張時間が長いので、
加圧トレーニングやMCトレーニングの
血流制限に似た筋肉の酸欠状態になります。
この筋肉内低酸素状態も筋肥大を促進します。
なので、
大胸筋を発達させるベンチプレスバリエーションとして
今回ご紹介したやり方は有効と考えます。
さらに、
大胸筋の緊張時間が長いので
胸に力が入る感覚がつかみ安くなります。
ベンチプレスで胸に効きづらい、感じにくい方にも
試してみる価値があると思います。
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