問題1
肥満者における持久性運動の処方について、次の中から妥当性の低いものを2つ選べ。
A:ウォーキング
B:ジャンピングロープ
C:水中ウォーキング
D:エリプティカルトレーナー
E:ステアクライマー
F:ハイインパクトエアロビックダンス
問題2
肥満者に発生しやすい関節障害の部位として、次の中で最も妥当性が低いものを選べ。
A:膝関節
B:肘関節
C:足関節
D:腰部
問題3
下記の体脂肪測定法について、最も信頼性が低いものはどれか?
A:水中体重法
B:MRI
C:皮脂厚法
D:インピーダンス法
問題4
摂食障害について、次の問いに答えよ。
(1)摂食障害が発生しやすい競技種目として、妥当ではないものを選べ。
A:体操
B:フィギュアスケート
C:砲丸投げ
D:マラソン
(2)自分の担当した選手が摂食障害を疑われる場合、トレーナーの対応として最も妥当なものを選べ。
A:出来るだけ選手と一緒に食事をするようにする。
B:栄養学的な教育をする。
C:心理療法の専門機関へ委ねる。
D:きちんとした体脂肪測定を、その選手に実施する。
(3)摂食障害についての説明として、適切でないものは次のうちどれか?
A:中高年よりも若年層に起こりやすい。
B:短距離走選手よりも、長距離走選手に起こりやすい。
C:柔道やレスリングの選手にも起こる。
D:男女とも同様に起こる。
問題5
Ⅱ型糖尿病についての説明として妥当ではないものは次のうちどれか?
A:インスリンが分泌されても血糖値が低下しない
B:ほとんどの場合、先天性である
C:全糖尿病患者の9割近くを占める
D:生活習慣病の1つである
問題6
低血糖について妥当ではないものを選べ。
A:対処としては、速やかに糖質を補給させる事が望まれ、その際の糖質はブドウ糖が最善である。
B:死に至る可能性は無いので、ゆっくり落ち着いて対処する事が望まれる。
C:症状として、集中力の低下や意識レベルの低下がある。
D:症状として、震えや発汗がある。
解答
問題1
B・F
【解説】
体重過多又は肥満者の下肢関節負担は重要な問題である。下肢の関節負担が大きいBとFが正解。
問題2
B
【解説】
体重過多又は肥満者は下肢の関節障害と腰痛になりやすい。なのでBが正解。
問題3
D
【解説】
インピーダンス法が最も信頼性が低い。水中体重法やMRIによる体脂肪測定が最も信頼度が高い。
問題4
(1)C
【解説】
体操やフィギュアスケートは『見た目』も気にする競技なので比較的摂食障害になりやすい。マラソンもトップレベルの場合、体重減でタイムが向上すると言われ体重値を気にする傾向があり、こちらも比較的摂食障害になりやすいと言える。
(2)C
【解説】
摂食障害は神経性のものであるため、回復を望む場合は心理療法の専門機関に委ねるべき。トレーナーの守備範囲を常に意識して行動する。
(3)D
【解説】
男女の場合は女性の方がなりやすい傾向にある。柔道やレスリングのように体重制限がある競技でも摂食障害になる場合がある。
問題5
B
【解説】
Ⅱ型糖尿病は後天的で全糖尿病患者の9割近くを占める。Ⅱ型糖尿病はインスリンが出にくくなったり(インスリン分泌低下)、インスリンが効きにくくなったり(インスリン抵抗性)する事で血糖値が高くなる。
問題6
B
【解説】
低血糖の対処として速やかに糖質を補給する事が大切。低血糖になる原因で最も多いのが薬物療法に伴うもので、インスリンが過剰になった時に低血糖になる。インスリン治療や経口血糖降下剤投与を受けている人が、食事を抜いたり激しい運動をしたりすると、薬が効きすぎて血糖が下がり過ぎてしまう。