問題1
体力評価の目的として、次の中で最も妥当とはいえないものを選べ。
A:トレーニングへのモチベーションを高める
B:クライアントとトレーナーとの適合性の評価をする
C:到達目標までの進み具合を調べ、プログラムの有効性を評価する
D:ベースラインを確立する
問題2
フルマラソンのレースに出場する事を目的としたトレーニングをしているクライアントに対して、有酸素性能力パフォーマンスを評価する体力テストとして次の中で最も妥当なものを選べ。
A:YMCAステップテスト
B:エドグレンサイドステップテスト
C:自転車エルゴメーターテスト
D:2.4km走テスト
問題3
ハンドボール選手において、無酸素性能力を測定するテストとしてプレシーズンでの当初とインシーズンに入る直前に行なうテスト種目として、次の中で最も妥当なものを選べ。
A:クーパーテスト
B:2.4km走テスト
C:バスケットボールラインドリルテスト
D:800m走テスト
問題4
インシーズンに向けてレジスタンストレーニングを続けてきたアメフト選手への筋力テストとしてバックスクワット3RMテストを実施することにした。測定結果の信頼性が低くなる要素として妥当なものを2つ選べ。
A:測定者の熟練度が低い
B:テスト種目の選択自体が悪い
C:複数の測定者によって別々に実施する
D:前回の測定から期間が開きすぎている
問題5
次のケースと最も関連性が高い語句を語群から選べ。
【ケース①】→A~Dどれ?
パーセンタイルスコアが40だったのが60になった。
【ケース②】→A~Dどれ?
普段はほとんど身体を動かさない高齢者は、2.4km走テストは不適切である。
【ケース③】→A~Dどれ?
皮脂厚測定において、キャリパーがキャリブレーションされていない。
【ケース④】→A~Dどれ?
垂直跳びの記録が、34cmだったのが48cmになった。
【語群】
A:絶対性
B:相対性
C:妥当性
D:信頼性
問題6
体力テストにおいて、次の説明文が妥当であれば〇を、妥当とはいえなければ✕を書け。
【説明文①】→〇or✕
高温多湿の環境では、有酸素性パフォーマンスは低下する。
【説明文②】→〇or✕
高い標高の環境では、有酸素性パフォーマンスは上昇する。
【説明文③】→〇or✕
集中力を要するテスト種目(例えばバランステスト)では、静かで人の出入りが少ない場所で行なうべきである。
問題7
体力評価について、次の問いに答えよ。
(1)テスト実施順について
それぞれのテストを同じ日に実施する際に、最も妥当な実施順になるように並べよ。
問①
A:シット&リーチ
B:2.4km走行テスト
C:身体組成測定
D:5RMレッグプレス
E:60秒間シットアップテスト
問②
A:40ヤード走
B:安静時血圧測定
C:12分間走テスト
D:メディシンボールシットスロー
E:1RMベンチプレス
問③
A:ウィンゲートテスト
B:YMCAステップテスト
C:ゴニオメーター測定
D:Tテスト
E:皮脂厚測定
F:3RMバックスクワット
(2)テスト間休息について
上記問③での種目順序で実施する際に、実施後に最も長い休息時間を取る必要がある種目を選べ。
解答
問題1
B
【解説】
Bはクライアントとの面談時に行なう(9章)。
問題2
D
【解説】
Bは敏捷性テスト。AとCは有酸素性能力テストだがマラソンと特異性が合わない(Aはステップ動作、Cはペダルをこぐ動作)。有酸素性能力テストであり、特異性が『走る』のDが正解。
問題3
C
【解説】
AとBは有酸素性能力テスト。Dは無酸素性能力だけで無く有酸素性能力の要素があり最適といえない。Cは無酸素性能力テストでありハンドボールの特異性(コートを行ったり来たり)にも合っている。
問題4
A・C
【解説】
アメフトの様に下半身の瞬発力や最大筋力が重要なスポーツにおいて、テスト種目としてバックスクワットを採用した事は良い選択。なのでBではない。Dは全く実害がない。AとCはバックスクワットのフォームや動作の正確性判断のバラツキを招く可能性がある。
問題5
ケース①:B
ケース②:C
ケース③:D
ケース④:A
問題6
説明文①:〇
説明文②:✕
説明文③:〇
問題7
(1)テスト実施順について
問①:C→A→D→E→B
問②:B→D→E→A→C
問③:E→C→D→F→A→B
(2)テスト間休息について
A
【解説】
(1)問①~③
テストの実施順は以下。
安静時テスト⇒非疲労性テスト⇒敏捷性テスト⇒無酸素性・最大筋パワー、最大筋力テスト⇒スプリントテスト⇒局所的筋持久力テスト⇒無酸素性能力テスト⇒有酸素性能力テスト
問①~③のテスト種目の分類は以下。
(問①)
シット&リーチ
柔軟性テスト(非疲労性テスト)
2.4km走行テスト
有酸素性能力テスト
身体組成測定
安静時テスト
5RMレッグプレス
最大筋力テスト。5回しかできない重量。これをもとに推定最大筋力が導ける。
60秒間シットアップテスト
局所的筋持久力テスト
(問②)
40ヤード走
スプリントテスト
安静時血圧測定
安静時テスト
12分間走テスト
有酸素性能力テスト
メディシンボールシットスロー
無酸素性・最大筋パワーテスト
1RMベンチプレス
最大筋力テスト
※メディシンボールシットスロー
(問③)
ウィンゲートテスト
無酸素性能力テスト
YMCAステップテスト
有酸素性能力テスト
ゴニオメーター測定
柔軟性テスト(非疲労性テスト)。ゴニオメーターとは柔軟性計測で使用する分度器のような計測器。
Tテスト
敏捷性テスト
皮脂厚測定
安静時テスト
3RMバックスクワット
最大筋力テスト。3回しかできない重量。これをもとに推定最大筋力が導ける。
(2)テスト間休息について
テスト間休息時間が最も長く必要なのは、有酸素性能力テストである『YMCAステップテスト』の実施前である。なので、無酸素性能力テスト『ウィンゲートテスト』後に最も長い休息時間を取るべき。