【24章】施設と機器の設置およびメンテナンス

札幌パーソナルトレーニング

1.施設と機器の配置

(1)機器の構成

  • トレーニング機器にはレジスタンストレーニング用、有酸素性エクササイズ用、ストレッチ及び自重エクササイズ用の種類があり、施設内の配置はそれぞれの編成で構成。
  • レジスタンストレーニングの機器は、ボディパート毎に編成される事が望ましい。

 

(2)機器の配置

  • 補助が必要なエクササイズ機器やパワーエクササイズを実施するエリア(プラットフォーム等)は、窓、鏡、ドア、利用者の導線から離す。
  • 背の高いマシンやダンベルラックは壁に沿って配置する。背が低く、場所をとらない機器を中央に配置する。
  • ストレッチエリアは全てのエクササイズマシンから離す。
  • 全ての機器は鏡から15cm以上離して配置する。
  • 鏡は床上51cm以上の位置に設置する。

 

(3)機器の間隔

  • 幅91cmの通路を確保する。
  • 天井の高さは最低3.7mある事が望ましい。吊り下げられた器具(照明など)が無いようにする。
  • マシン及び機器は最低61cmの間隔を取って配置する。可能であれば91cm以上が望ましい。
  • バーベルの両端とマシンあるいは隣のバーベルとの距離は91cm以上離すべき。

 

(4)施設の配置

  • 施設管理者やトレーナーの部屋は危険を伴うエリア(プラットフォーム、フリーウェイトエリア)を良く見渡せる位置に設計する。
  • トレーニングルームは振動の影響を考えて可能なかぎり最下階に設計するのが望ましい。
  • 室温は20~26℃、湿度は60%以下に設定する。音響は90dbを超えないこと。

 

 

機器のメンテナンス

定期的なメンテナンスや清掃は、安全で機能的なエクササイズ環境を整備し、機器の寿命も延ばす。

 

(1)施設のメンテナンス

床、壁、天井などは清掃、異物の除去、消毒を行う。

 

(2)機器のメンテナンス

  • マット・ベンチ・マシンのシートなど、肌が直接触れる部分は毎日消毒・清掃をする。
  • マシンの清掃、注油は週2~3回行う。ボルト類のゆるみ、ケーブル類の摩耗もチェックする。
  • 週1回、プレートの亀裂がないかチェックする。
  • ベンチやラックの溶接部は毎月もしくは必要に応じてチェックする。

 

 

施設の利用方法

常識的なもの以外で気をつけるべき事柄は以下。

  • 施設を利用する前にスタッフのオリエンテーションに参加する。
  • 補助が必要なエクササイズを実施する際、必ず補助者をつける。
  • 危険を回避する以外においてバーベルやダンベルを床に落下させない。(プラットフォームは除く)

 

 

スタッフと施設利用者

  • 施設管理者が不在の場合は、施設を閉館しなければならない。
  • スタッフ:利用者比は中学校で1:10以下、高校では1:15以下、それ以上の年齢では1:20以下である事が望ましい。

 

 

補足:主なトレーニング機器や設備

(1)フリーウェイト

バーベル

①オリンピックバーベル

  • 重量20kg。
  • プレートを装着する両端部分が回転するようにベアリングが入っている。(回転するプレート装着部をスリーブという)
  • 手首の返しがあるパワーエクササイズ(クリーンやスナッチ等)には必要である。

 

②非回転式バーベル

  • プレート装着部分が回転しない。
  • 重量は7.5~15kgと軽めのもが多い。

※最近はほとんど見かけません。

 

プレート

クイックリフトのように床にバーベルを落下させる場合やデッドリフトのようにバーベルを床に接地するエクササイズでラバープレート(ラバーで覆ったプレート)の使用が薦められる。

プレート例:ラバープレート

 

カラー

プレートの留め具。安全のため毎回使用すべき。

 

プラットフォーム

床に加わる強い衝撃に備えたリフティング設備のこと。

 

(2)ラック類

代表的なものは以下。

  • パワーラック
  • スクワットラック
  • ウェイトツリー(プレートをかける)
  • ダンベルラック

〇パワーラック

 

〇スクワットラック

 

〇ウェイトツリー

 

〇ダンベルラック

 

練習問題に挑戦!

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