2章練習問題

問題①

頚動脈での脈拍が12拍/10秒であった。1分間での心拍数を求めよ。

 

問題②

拡張終末期容量が増加すると1回拍出量はどのような変化がみられるか。

 

A:増加

B:減少

C:最初は減少するが、その後は増加

D:最初は増加するが、その後は減少

 

問題③

次のクライアントの中で、高血圧に該当するものを全て挙げよ。

A:

収縮期血圧130

拡張期血圧85

B:

収縮期血圧145

拡張期血圧80

C:

収縮期血圧138

拡張期血圧82

D:

収縮期血圧153

拡張期血圧75

E:

収縮期血圧129

拡張期血圧93

F:

収縮期血圧145

拡張期血圧95

 

問題④

心拍数について、次の説明文が妥当であれば〇、妥当とは言えないものに✕を記入せよ。

 

交感神経が優位になると心拍数は上昇する。

安静時心拍数が高い事は心筋の効率が良好だと言える。

持久系アスリートは一般人よりも安静時心拍数が高い傾向にある。

喫煙習慣によって安静時心拍数は低下傾向がある。

 

問題⑤

動静脈酸素較差を大きくする要因として妥当であれば〇、妥当とは言えないものに✕を記入せよ。

 

①左心室容量が大きい

②ミトコンドリア密度の高さ

③最大心拍数が高い

④ミオグロビンの量が多い

⑤最大筋力が大きい

⑥体脂肪率が低い

⑦毛細血管密度が低い

 

 

 

解答

問題①

72拍/分

 

【解説】

12拍/10秒は『10秒で12回の拍動する』意味だから、1分間(60秒間)の拍動数に換算するには6倍すればよい。12拍/10秒 × 6 =72拍/分となる。

 

問題②

A

 

問題③

B,D,E,F

 

【解説】

高血圧症の条件は以下。

収縮期血圧が140mmHg以上又は拡張期血圧が90mmHg以上

これに当てはまるクライアントがB,D,E,F。

 

問題④

①〇

②✕

③✕

④✕

 

【解説】

交感神経が活性化すると心拍数や血圧が上昇するので①は〇。

安静時に必要な酸素を供給するだけでも心筋が多く活動しなくてはならないので、効率が良いとは言えない。従って②は✕。

持久系アスリートはトレーニングにより1回拍出量や動静脈酸素較差が向上しているので、血液の供給(酸素の供給)や組織の酸素取り込みに優れている。よって心筋は多くの拍動を必要としないので、安静時心拍数は低い傾向となる。従って③は✕。

喫煙者は肺胞死腔により、非喫煙者より酸素が必要となる傾向にあるので心筋は多く拍動して酸素を供給する必要がる。なので喫煙者の安静時心拍数は高い傾向となる。従って④は✕。

 

問題⑤

①✕

②○

③✕

④〇

⑤✕

⑥✕

⑦✕

 

【解説】

動静脈酸素較差は体組織・細胞の酸素取り込み能力の指標といえる。

左心室容量は血液供給(酸素供給)に関することなので①は✕。

ミトコンドリアは細胞が取り込んだ酸素を使ってエネルギー(ATP)を生産している。なのでミトコンドリアが増えれば酸素取り込み量もふえるので②は〇。

心拍数は血液供給(酸素供給)に関することなので③は✕。

ミオグロビンは筋肉に酸素を運搬するもの。ミオグロビンが増えれば酸素取り込み量も増えるので④は〇。

最大筋力や体脂肪率は血液供給(酸素供給)や酸素取り込みに特に関係無し。なので⑤、⑥は✕。

毛細血管密度は血液供給(酸素供給)に関することなので⑦は✕。

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