問題①
次のテスト種目①~⑭はどんな体力要素を測定するものか?A~Gの中から妥当なものを選べ。
①メディシンボールスロー
②YMCAステップテスト
③Tテスト
④3RMベンチプレステスト
⑤1分間シットアップテスト
⑥3RMスナッチテスト
⑦ウィンゲートテスト
⑧300mシャトルラン
⑨Edgrenサイドステップテスト
⑩YMCAベンチプレステスト
⑪垂直跳び
⑫バスケットボールラインドリルテスト
⑬YMCAシット&リーチテスト
⑭Rockport歩行テスト
A:筋力
B:瞬発力
C:筋持久力
D:有酸素性持久力
E:無酸素性持久力
F:柔軟性
G:敏捷性
問題②
筋力テストについて、次の問いに答えよ。
(1)1RMベンチプレステスト
20歳代での標準値は体重の何倍か?男性と女性それぞれ妥当なものを選べ。
A:約0.1倍
B:約0.2倍
C:約0.4倍
D:約0.5倍
E:約0.8倍
F:約1.0倍
G:約1.2倍
H:約1.5倍
(2)1RMレッグプレステスト
20歳代での標準値は体重の何倍か?男性と女性それぞれ妥当なものを選べ。
A:約1.3倍
B:約1.5倍
C:約1.7倍
D:約1.9倍
E:約2.1倍
F:約2.3倍
G:約2.5倍
(3)1RMベンチプレス
体重50kgの20歳代女性のクライアントの1RMベンチプレスでの標準値として妥当なものを選べ。
A:15kg
B:20kg
C:30kg
D:40kg
E:50kg
F:60kg
(4)ベンチプレス
体重80kgの20kg代男性であればベンチプレスでは標準として60kgは何回挙上出来るか?
A:0回
B:1回
C:2回
D:4回
E:6回
F:8回
G:10回
H:12回
(5)レッグプレス
体重70kgの20歳代男性であればレッグプレスでは標準として113kgは何回挙上出来るか?
A:0回
B:1回
C:2回
D:4回
E:6回
F:8回
G:10回
H:12回
問題③
男性20歳代におけるそれぞれの体力テストの標準値として最も妥当なものを選べ。
(1)1分間シットアップテスト
A:30回
B:34回
C:37回
D:40回
E:43回
F:46回
G:49回
(2)YMCAシット&リーチテスト
A:25cm
B:33cm
C:38cm
D:43cm
E:48cm
F:55cm
G:62cm
H:71cm
問題④
各種体力テストにおいて、反則となるものには✕、反則とならないものには〇を書け。
(1)プッシュアップテスト
肩・股関節・膝・足首を結ぶ線が一直線を保てていない。
(2)3RMベンチプレステスト
バーを胸でバウンドさせた。
(3)1RMバックスクワットテスト
バルサルバ法を用いた。
(4)YMCAシット&リーチテスト
膝を屈曲させながら体幹を前屈した。
(5)YMCAシット&リーチテスト
勢いをつけて体幹を前屈した。
(6)垂直跳び
助走をつけた。
(7)Tテスト
横への移動でクロスステップを用いた。
(8)バスケットボールラインドリルテスト
セット間に水分補給をした。
(9)シット&リーチBOXテスト
息を吐きながら体幹を前屈した。
(10)12分間走テスト
イーブンペースではなくペース配分を用いた。
(11)Edgrenサイドステップテスト
シューズのソールを濡れ雑巾で拭いた。
(12)3RMベンチプレステスト
殿部をベンチから浮かせた。
問題⑤
YMCAシット&リーチテストにおいて、評価される筋群はどこか?最も妥当な組み合わせを選べ。
1:ハムストリングス
2:大腿四頭筋
3:脊柱起立筋群
4:腸腰筋
5:股関節内転筋群
A:1のみ
B:1と2と5
C:2と3
D:1と3
E:3と5
問題⑥
暑熱環境下において2.4km走テストを実施することになった。その際のポイントとして妥当なものには〇を、妥当ではないものには✕を書け。
(1)異常に暑い日にはテストを行わない。
(2)塩錠剤を使用させない。
(3)テスト実施前に水分を補給させる。
(4)ゴールしたら、速やかに動きを止めてその場に立ち止まること。
解答
問題①
①B
②D
③G
④A
⑤C
⑥B
⑦E
⑧E
⑨G
⑩C
⑪B
⑫E
⑬F
⑭D
問題②
(1)男:F 女:C
(2)男:D 女:A
(3)B
(4)G
(5)E
【解説】
(3)体重50kg×0.4倍=20kg→B
(4)について
20歳代男性のベンチプレス1RMの重量は、標準で体重×1倍で求まる。使用重量が1RM重量の何倍かを算出し、13章の換算表(%1RMと最大反復回数の関係)から推定の反復回数が導ける。
体重80kg×1倍=1RM重量80kg
使用重量60kg÷1RM重量80kg=0.75倍(使用重量60kgは1RM重量80kgの75%1RMということ)
換算表から75%1RMの最大反復回数は10回だと分かる。→Gが正解。
(5)について
(4)と同じ考え方から
体重70kg×1.9倍=1RM重量133kg
使用重量113kg÷1RM重量133kg=0.85倍(使用重量113kgは1RM重量133kgの85%1RMということ)
換算表から85%1RMの最大反復回数は6回だと分かる。→Eが正解。
問題③
(1)F
(2)D
問題④
(1)✕
(2)✕
(3)〇
(4)✕
(5)✕
(6)✕
(7)✕
(8)〇
(9)〇
(10)〇
(11)〇
(12)✕
【解説】
(3)について
バルサルバ法とは呼吸法のこと(13章)。挙上動作中、一時的に呼吸を止める事。力発揮しやすくなる。テストの正確性に影響ないので、この呼吸法を用いる事は問題なし。
(7)について
このテストはサイドステップで行なうので、両脚が交差するクロスステップはNG。
(8)について
このテストはバスケットコートを行ったり来たりを繰り返し、無酸素持久力を評価するもの。セット間の水分補給はテストの正確性を損なわないので問題なし。むしろ安全面や健康面からセット間は水分を補給すべき。
(9)について
テストの正確性を損なわないので問題なし。むしろ息をはきながら行う方が、筋肉が弛緩しやすく、本来の柔軟性を正しく反映できるので、息を吐きながら行うべき。
(10)について
イーブンペースとは一定のペースで走り続ける事。一般的に、このペースで行なうとテスト中にガス欠する可能性あり。自分にあったペース配分でテストに臨む方が本来の有酸素性持久能力を引き出す事につながる。
(11)について
滑りやすくなり危険なのでテスト前にシューズのソールを濡れたもので拭かない。
問題⑤
D
問題⑥
(1)〇
(2)✕
(3)〇
(4)✕
【解説】
(2)と(3)について
暑熱下の熱中症対策で水分と塩分の補給。
(4)について
運動直後の心臓負担の軽減、運動直後の脳貧血による目まいの防止、疲労回復の促進のため、立ち止まらずに少しずつペースを落とし、最後はウォーキングを経て立ち止まる事が良いです。その後、ストレッチなども行います。